旧日本銀行広島支店

動く分科会レポート①
・・・
写真は
爆心地から380メートルの
旧日本銀行広島支店。
当時の姿を
ほぼ留めている
被ばく遺跡。

当時は
めずらしい
鉄筋コンクリート造りで
シャッターを
開けていた
3階部分が
全焼したのみ。


構造的な
被害はなく
被ばくの
翌々日から
支払業務を
再開したという。


現在は
日本銀行広島支店が
移転したのち
広島市が
無償貸与を受け
市が管理している。


被爆後に
残っている
建物の多くは
「使用に耐えない」とか
「敷地の有効利用」という
理由で
解体されている。


しかし
当時を知る人や
被ばく者が
年々減るもとで
当時の姿を残す
遺跡は
重要な役割を
果たす。


モニュメントでは
全体が
見えなくなってしまう。


ということは
「怖さ」が
なくなってしまう。


「二度と繰り返さない」
そのために
想像力を高め
追体験できる
遺跡を残すことは
大事なことだ。


この建物も
広島市民から
保存を求める
要望が出され・・・


1990年
広島市議会で
「この歴史的財産を後世の広島市民に伝承すべきである」との
決議が
行われたそうだ。


「被爆建物等保存・継承実施要項」を
定めている。


爆心地から
5キロメートル以内に
現存する
建物などを
被爆建物台帳に
登録している。


それでも
活用しないと
「ムダなもの」と
されていく感も
否めないそうだ。


この
旧日本銀行広島支店は
現在は
市民の文化活動の
発表の場として
使用している。