「絆の力」で復興への確かな道、2012年を。

想像はしていたけど・・・
被災地の人々は
やはり
過酷な9か月を
過ごしています。

秋から冬は
精神的に
しんどい
季節だっただろう。


5月に会った
Ａさん夫妻。


夫妻で
屋根の上に逃げ
助かった。


流された人を
屋根に引き上げ
三人で
生き延びた。


近所や
まわりの人の
面倒に追われ
自らの家に
手を付け始めたのは
私たちが
訪れたときだった。


あのとき
夫妻は
豪快に
笑っていた。


『津波に負けてたまるか！』
『復興してやるんだ！』
そんな決意が
みなぎっているように
私は感じた。


季節も
夏に向かう春。


山は
芽吹き始め
熊が
冬眠から覚め
活動的な春。


復興への
気持ちと
緊張感とで
気張っていたでしょう。


Ａさん。
この秋
肺炎となり
生死をさまよった
と言います。


やはり
被災地は
過酷です。


「肺炎」は
おそらく
被災地ならでは
津波被害ならでは
なのでしょう。


破壊された
建物に含まれる
さまざまな物質と
海から運ばれた
ヘドロとが
街の空気中に
舞っていた。


防塵マスクもせず
活動していた
住民たち。


5月。
あの頃すでに
肺炎が
相次いでいた。


夏を終え
秋になり
だんだん寒くなり
雪も降りだす
厳しい冬が
やってきた。


熊も
冬眠する。


被災地住民の
みなさんの
気持ちは
やはり
萎えてきたでしょう。


冬。
この季節を
のりこえるのが
本当に本当に
大変だと
感じます。


それだけに
会いにいけば
心から
喜んでくれる。


『今年一年、本当に大変だったけど・・・来年もまた、頑張りましょう。また来るから・・・』
と、ご挨拶。


奥さんは
床に
膝も手も頭もつけて
『あなたたちのお陰で今がある』と。


そして
『バタバタとして、年賀状も正月の用意も出来なくて・・・』
と、言っていた。


細くとも
長い支援を。


『あなたたちを忘れていない』
という
メッセージを
送りつづけよう。


人の絆。


それ以外にない。


「絆の力」で復興へ
確かな道へ歩みだす
新しい年
「2012年」が
すぐそこに
やってきた。


。。。。。。。。。。


写真は
2011年最後の
日の出。


浄土ヶ浜近くの
海から
昇った朝日。