あの戦争を直視する・・・

明治大学生田キャンパスで
学んできました。
「登戸研究所」について・・・

写真は
明治大学生田キャンパス内に
残っている
日本陸軍の弾薬庫です。


実際には
薬品などを
保存する
倉庫だったとか。


昭島市の
平和施設見学会で
訪れました。


明治大学内には
日本陸軍の
「秘密戦」の
研究所に関わる
さまざまな
史跡が
残されています。


2010年に
オープンした
明治大学平和教育
「登戸研究所資料館」。


この資料館自体が
史跡の一つ。


生物兵器の
研究・開発を
行っていた
研究棟が
（昭和11年～16年の間に建てられたと考えられる）
資料館となっています。


戦後も
隠され続けた
この研究所。


ここで
開発された
兵器や資材は
人道上、国際法上
大きな問題がある
ものが
含まれているのです。


この研究所で
勤務していた
伴重雄さんが
2001年に
初めて
その実態を
話しはじめました。


そこでの経験は
家族にも
語ることはなく
長く
沈黙を
貫いてきたのでした。


「秘密戦」とは
戦争には
必ず存在すると
言われています。


いわゆる
防諜・諜報・謀略・宣伝。


風船爆弾・・・
アメリカ本土を
直接攻撃するために
大陸を横断する兵器
として
開発されたそう。


気球に
爆弾を吊って
偏西風にのせ
太平洋を
横断したという。


これを
成功させるために
日本陸軍は
世界で初めて
偏西風の特徴を
解明したとか。


また
毒物やスパイ用品の開発・・・


731部隊
と言うと
ピンとくる人も
多いだろう。


暗殺や人体実験など
人間に対して
行う目的で
毒物兵器を
研究していた。


それに
かかわった
伴重雄さんの
手記も
展示されている。


さらに
生物兵器・・・
敵国の食糧である
動植物に
打撃を与えることを
目的としている。


そして
スパイ兵器・・・
缶詰型の爆弾や
万年筆型の
毒薬注入兵器。


これらは
陸軍中野学校（スパイ養成学校）の
出身者や
憲兵隊
秘密工作組織などで
使われたという。


別の展示室では
中国の
経済謀略のために
行われた
偽札製造の事実を
明らかにしています。


実際に
偽札を印刷していた工場
その偽札を保管する倉庫が
このキャンパス内に
2011年まで
残されていました。
（現在は、老朽化のため解体）


衝撃の連続です。


日本軍が行ってきた
非人道的な蛮行は
書物で見たり
中国や韓国で
見聞きすることは
ありました。


731部隊や
陸軍中野学校のことも
知っています。


でも
それにつながる
実際の施設が
こんな近くに
あるなんて・・・。


キャンパスの
片隅で
ひっそりと・・・


戦争の暗部。
戦争の本質。
日本軍がやってきたこと。


事実を
冷静に
明らかにしています。


ぜひ
多くのみなさんに
訪れてもらいたいと
思います。


私も
必ず再訪します。