アスベスト訴訟

弁護団らしき二人が
「不当判決」と
書かれた旗を
広げた瞬間・・・


悲鳴に近い
『えええーーー！？』という
声があがった。

25日の
夕方のテレビニュースに
映し出されていた・・・


横浜地裁で
下された
建設アスベスト訴訟の
判決です。


建材に含まれる
アスベストを
吸い込み
重いアスベスト疾患を
かかえる
建設労働者やその遺族が
国と製造企業に
損害賠償を
求めているのだ。


アスベストは
とても細かく
空気中を舞う。


それを
長期間大量に
吸い込むと
肺などに
到達し
疾患を起こす。


アスベストは
とても丈夫なために
体内で
潜伏し続けるため
疾患が
20年、40年先に
出てくるようだ。


すでに
原告の患者は
75名中44名が
命を奪われているのだ。


テレビニュースには
鼻にチューブをつけて
インタビューに応じる
原告の姿もあった。


判決では
各企業と
個別の原告の発症との
『因果関係が不明だから・・・』と
企業責任を
認めなかった。


従事者の
尊い命が
奪われている
現実を
しっかりと
見てほしい。


裁判の相手は
企業と国。


国は
アスベストを含む
建材の使用を
促進してきた。


今回の判決では
そのことを
『否定できない』と
しながらも
国の法的責任を
一切否定している。


世界では
人体への影響が
すでに
わかっていた中で
国は
すすめてきたのだ。


ある原告が
『安いから、丈夫だから』と
すすめられ
使いつづけたと
語っていた。


9月には
東京地方裁判所での
判決を
控えているという。


「命あるうちの解決」を願う
原告らの想いを
しっかり
受けとめた判決を
東京地裁では
してほしい。