ヒロシマの声

動く分科会レポート⑤
・・・
写真は
広島城の中にある
護国神社（東京でいう靖国神社？）の狛犬。
原爆が投下された
当時のものだそう。

大本営が
移ってきた
広島城内には
軍の施設が
天守閣を取り巻くように
集まっていた。


その多くは
南方約1キロの上空で
炸裂した
原爆によって
一瞬のうちに
壊滅した。


2000度とも言われる
熱線で
焼け焦げるか・・・
爆風で
その形を
とどめない・・・


しかし
石材の
鳥居や狛犬などは
当時のままの姿を
現在も残している。


ほぼ
真上からの
爆風であったため
壊れなかったそうだ。


それでも
触れてみると
わかる。


写真の
狛犬が乗っている
石柱の表面は
触ると
滑らかな感触だ。


前後左右
どこを
触っても・・・。


でも
表面が
でこぼこで
ざらざらの
面がある。


一番てっぺん。


頑丈な石柱も
直に
熱線と爆風を受けた
部分だけは
原爆の凄まじさを
残している。


このすぐ近くに
残されている
半地下の
地下通信室も
残されている。


中に
入ることが
できる。


ここでは
14才、15才という
少女が
24時間、三交代で
働かされていた。


何をしていたのか
というと・・・
将校の指示のもと
司令部間の
電話連絡や
警戒警報を
通信していた。


原爆投下された
8：15には
三機の米軍機が
飛んでいたが
警報は
出なかった。


この日は
前日の夜から
警報が
くり返し
出されていたそうだ。
全部で4回。


証言では
「あの日は、警報が繰り返され眠かった・・・」
というものが
あるという。


8/6は
早朝7：30
警報が
解除された。


その直後の
原爆投下。


そのときに限って
警報指示を出す
参謀が
外へ出ていたために
警報が
出されなかったと
言われている。


前夜からの
4回の
警戒警報。


しかし
警戒しても
何も起きなかった。


１９４５年８月６日は
今年と同じ
月曜日だ。


警報を出せば
建物疎開などの
動員が
帰ってしまうなどなど
さまざまな思惑と・・・


前夜からの
４度の警戒でも
米軍は
何もしなかった
という状況・・・


これらが
５回目の警報を
出し渋らせたという
説もある。


これは
アメリカ側の
作戦だったとも
言われている。


より多くの
民間人が
外に出ている状態で
原子爆弾を
落としたかった・・・


原子爆弾の
影響を
実際の人間で
確かめたかった・・・
という。


「動く分科会」では
このブログで
レポートした以外にも
白神社・・・
袋町小学校・・・
米軍のパイロットを
収容していた施設・・・
など
さまざまな
遺跡を巡った。


まだまだ
知り尽くせない
残酷な真実が
ここ広島には
たくさん
残されている。


あの日の
ヒロシマの声が
聞こえてくる。