地下駐輪場16億円は聖域・・・公園管理は仕分け・・・

昭島版の
「事業仕分け」
（事務事業外部評価委員会）
が進んでいる。
・・・
どこに行きつくか
どこに行きつかせたいか
が、見え透くようだ。

委員の皆さんは
それぞれの
立場で
それぞれの
意見を言っている。


それが
与えられた
役割なのだから
そうなのだろう。


前もって
市側が
条件をつけた
事務事業の中から
選んで
評価をしている。


傍聴していると
市側の
その事業にたいする
専門的知識が
問われているようにも
見える。


開会前の
委員長挨拶では
「市の財政状況も厳しい中で・・・」と
切りだした。


そう。
この委員会は
「いかにコスト削減するか」に
議論を
集中させるための
ものなのだ。


委員の
メンバーは
とにかく
コスト、効率・・・
で、攻めて？くる。


突っ込まれて
明確な答弁を
できないと
さらに
コストや意識問題で
突っ込まれる。


逆に
ある課長は
「でも、これにはこういう役割もあるんです。これは、数字の上下だけでははかれないんです」
と切り返す
場面もあるが。


結局・・・
市側の
各課の力量が
問われてくる。


だって
委員のメンバーは
地方自治法
児童福祉法
学校給食法
などなど
その事業の
そもそも論での
議論は
しないのだから。


当事者となる
子どもの視点からの
検討も
まず、ない。


そして
包括的な
視野に立った
議論も
ほとんど
されない。


そりゃあ
現場の人間では
ないから
当たり前といえば
当たり前だ。


そこで
やはり
市側の認識が
問われてくる。


公園は
子どもたちが
遊ぶだけの
ものではない。


「公的保育」とは
保育園の
運営だけではない。


学校は
子どもが
勉強するだけの
場所ではない。


「公園は、もう増やさない方向で・・・」
「保育園は、すべて民営化でいい・・・」
「市の保育士は、年配者がのさばっている・・・」
「学校給食は、コンビニや外食産業も良いものが出てきているから・・・」


自分の耳を
疑ってしまうような
言葉が
次々に
出されていく。


しかし
委員の皆さんは
必死に
「コスト削減」を
考えての
発言なのだ。


この委員会の
むなしさは
そこにある。


市が
提供した
事務事業のみしか
評価できないのだから。


市側が
対象事業としているのは
①法令等により実施内容が細かく規定されていないもの。
②市の一般財源から一定程度の負担をしているもの。


しかし
聖域がある。


建設事業は
はじめから
入っていない。


16億円も
投入しようという
拝島駅の
地下駐輪場計画は
はじめから
外されている。


必要ないでしょ？
と思う
道路工事なども
そもそも
議論の机に
のらない。


市側から
出された
聖域外の事業を
委員の皆さんは
「公園は、もういらないでしょ・・・」
「子どもたちの給食は、業者の弁当でも・・・」
と議論する。


この委員会で
出された
評価どおりに
いかないものも
あるだろう。


市も
「ここでの評価が、そのまま市の最終決定とするのではない」
と言っている。


が・・・
市が
対象事業の中の
何を
どこに
着地させたいかが
なんとなく
見えてきてしまう
気がする。


そもそも
質疑応答・議論の時間
たった「25分」で
評価するだなんて
ありえない。