3・11 その時、自治体の職員は②

震災直後
陸前高田市の
災害対策本部は
高田町の
学校給食センターの
事務室に
設置をされました。

陸前高田市では
公共施設が
ことごとく
津波に
やられたのです。


市民会館
市民体育館
指定避難所
その多くが
天井まで水没し
避難した
住民の多くが
犠牲となりました。


県立高田病院は
４階まで
水没したと言います。


市街地が
壊滅的な状態に
なったもとで
学校給食センターに
災害対策本部が
設置されました。


その入り口には
手書きで
「市役所職員【　生存している人　】」という
張り紙が
あったと言います。


所属課ごとに
職員の名前が
書かれています。


その中には
一度書かれた名前を
傍線で消したものも
あったと言います。


職員のだれが
無事なのか
こういう方法でしか
確認することが
できなかった
ということです。


そのときの
惨状は
凄まじいものだっただろうと
容易に
想像できます。


私が
話を聞いた
自治労連の方が
陸前高田市に入り
職員のみなさんと
会うことができたのは
3月16日だったそう。


市職労の委員長は
遺体安置所にはりついて
家族を探しにきた
住民の対応に
あたっていました。


本人も
家を失いながらの
仕事でした。


陸前高田市では
職員を
避難所、安置所、対策本部に
はりつけて
住民の救援対応に
あたりました。


その多くの職員が
家の状況も
家族の安否も
不明なままに
自治体職員として
住民の安否確認や
救援の仕事を
していたということです。


。。。。。。。。。。


写真は
陸前高田市の
旧駅前広場。


写っている
バスの向こうに
駅舎とホームが
ありました。


駅前ロータリーの
中心をなしていたであろう
いくつかの石が
残されているだけです。


私たちのように
バスで
被災地を視察する
グループが
たくさん
訪れていました。