生ものは大丈夫か？？

『生ものは大丈夫か？』
3月10日の
夕食時・・・
岩手県宮古市の人に
そう聞かれました。

お刺身や
海藻や
『海のものは大丈夫か？』
というのです。


『生もの苦手な人はいるよね・・・』
と、聞いていたが
そうではない。


東日本大震災以降
被災者の中で
生ものが
食べられなくなった人が
多いそうだ。


正確に言うと
「海のもの」が
食べられなくなった
ということらしい。


震災によって
海という
大自然がもたらした
大津波で
多くの犠牲者を
出した被災地。


行方不明の
家族や知人も
まだまだ
たくさん残っている。


『きっと、海の底に沈んでるんだろう・・・』
口に出さなくとも
皆が
想像することだ。


それを思うと
海のものを
食べられないのだそう。


磯の香りで
思い出すことも
たくさん
あるのだろう。


想像を絶する
深い深い
悲しみだ。


その中で
『浜に残る』と
漁民たちが
決断している。


岩手・宮古の
重茂漁協の
養殖ワカメは
全国一の生産量。


本格的な
出荷を
控えている。


ここまで来るには
漁業者や
宮古市の
努力がある。


課題は
まだまだ
山積だが・・・
三陸沖水産業の
復旧・復興を
日本全国が
待ち望んでいる。


被災地の
深い悲しみを
私が
共感することは
到底できない・・・


しかし
それを
少なからず
想像することはできる。


さまざまな感情が
深く交錯する
悲しみと闘いと希望と・・・


精一杯の
想像力の中で
噛みしめながら
被災地の地域経済再生へ
私も
力を注ぎたい。