3・11 その時、自治体職員は⑨ ＜完＞

岩手自治労連は
被災して二年が経ったころ
私たち（自治体職員）は
「震災直後に自分はどうしていたのか」と
各自治体で
検証をしたそうだが・・・
思い出せないという人が
少なくないという。

それは
震災被害が
あまりにも
過激で衝撃的だったことを
あらわしている。


外から本庁舎に戻った人・・・
お年寄り、障害者のもとへ向かった人・・・
庁内で対応した人・・・
津波を止めに（水門を閉めに）行った人・・・


さまざまな
動きがあったが
それはすべて
『公務員として、何よりも住民の命を助ける・守ること』に
集約されていたという。


震災直後は
遺体の捜索・・・
遺体安置所の管理業務・・・
火葬の手伝い・・・
避難所の運営・・・


その後は
全職員が
窓口担当に張り付き
今もなお
その状態が
つづいている。


どこの自治体でも
「効率的な行政」などと
叫ばれて
住民と直結している
部門におけて
職員の削減が
容赦なく
行われている。
（昭島市も同じく）


住民とかかわる部門で
非正規化や
民間委託が
すすめられ・・・


財政、総務、企画などの
管理部門のみが
重要であるかのような
議論さえある。
（9月の昭島市議会でも似たような答弁が市側からされている）


これまでの
被災地の状況からも
わかるように
大災害時には
人海戦術になる
場面ばかりだ。


今回の震災で
本当に役に立ったのは
市の職員と消防団だったと
現地で言われている。


災害時も
日常的にも
自治体の役割は
不変であり
変わるという
ことはない。


今回の
被災地交流集会に
参加して
「現場を無視した行財政改革の方針は、絶対に見直すべきだ」と
改めて思う。


そして
憲法にもとづき
住民の命と暮らしを守り
福祉を向上させ
安全と安心を提供する
という
自治体の役割を
3・11大震災を通じて
改めて
強調されなければならない。


そこには
自治体労働者が
その中心に
据えられなければ
ならないことを
強く強く確信にした。


。。。。。。。。。。


いま
被災三周年に向けて
被災自治体職員らの
証言をまとめるという
プロジェクトが
進んでいるという。


今回は
その寄稿者の
一人でもある
佐藤一則さんに
話を聞くことができた。


写真は
参考にいただいた
その未定稿。


また
バスの中では
そのプロジェクトに
関わっている方と
偶然にも
となりの席に
座ることができた。


さらに
一人で参加した私は
交流会等々で
静岡から参加していた
自治体職員のグループと
ご一緒させていただいた。


たくさんの学びと
たくさんの出会いで
未来を
拓いていこう～(^◇^)/